サウンド芸術概論
目次
- サウンド芸術概論
- 目次
- テスト用
- 第1回: サウンドスケープデザイン
- 第2回: 音環境調査と音の地図作成
- 第3回: 音環境調査と音の地図作成の続き
- 第4回:サウンドスケープ実習
- 第5回:サウンドスケープ実習
- 第6回:音の大きさとデシベル(dB)
- 第7回:音の大きさとdB、対数の性質
- 第8回:音の3つの基本要素と聴能形成
- 第9回:音の3つの基本要素とデシベル(dB)
- 第10回:電気音響機器の種類とその役割、スピーカーの仕組みとその特性
- 第11回:音階、音名と周波数、協和性
- 第12回:音のピッチの二面性、オクターブと5度(ピタゴラス音律)
- 第13回:純正律と平均律、聴能形成
- 第11回
- 第10回
- 第9回
- 第8回
- 第7回
- 第6回
- 第5回
- 第4回
- 第3回
- 第2回
- 第1回
テスト用
問題
「サウンド芸術概論」を受講して,自身の音の聞き方や音環境 の認識に変化があれば,そのことについて記述しなさい。その 際,自身の体験を含めて,具体的,論理的に記述しなさい。
「サウンド芸術概論」を受講して,自身の音の聞き方や音環境 の認識に変化がない場合は,この授業(サウンド芸術概論)の授業 を,どう改善すれば良いかについて記述しなさい。その際,自 身の体験を含めて,具体的,論理的に記述しなさい。
(文字数は200文字~1,000文字程度とする。図を用いても良いが 必要最小限にとどめること。)
回答
「サウンド芸術概論」の授業を受けてから、私の音に対する認識は大きく変わった。以前は音というと、音楽や人の声、日常生活で耳にする様々な音を思い浮かべていた。しかし、この授業を通じて、音が持つ多様な要素や、音が私たちの感情や認識に与える影響、さらには音のデザインや音環境の重要性について学び、音に対する理解が深まった。
例えば、ある日、私は友人とカフェでコーヒーを飲んでいた。そのカフェでは、落ち着いたジャズ音楽が流れていた。以前なら、その音楽はただ背景音として存在していたかもしれない。しかし、授業を受けてからは、その音楽がどのように空間を作り出し、私たちの会話を円滑に進める役割を果たしているのかを理解することができた。音楽のリズムやメロディー、音量が、カフェの雰囲気を作り出し、私たちの感情や行動に影響を与えているのだと気づいたのだ。
また、授業で音の物理的な側面について学んだことは、私の音に対する感じ方を一変させた。例えば、ある日の夜、私は自宅で映画を観ていた。映画の中で、主人公が危険な状況に陥った時、背景音楽の音量が上がり、音の高さも上昇した。以前なら、その音の変化はただ映画の緊張感を高めるためのものと思っていた。しかし、授業で学んだ知識を持っている今、その音の変化が視覚的な映像だけでなく、私たちの感情にも直接的に影響を与え、映画の物語をより深く理解させてくれることを理解することができた。
このように、「サウンド芸術概論」の授業は、私が音をどのように感じ、理解するかに大きな影響を与えた。音が持つ多様な要素や、音が私たちの感情や認識に与える影響を理解することで、音楽を聴くだけでなく、日常生活の中で耳にする様々な音に対する感じ方も変わった。これからは、音をただ聞くだけでなく、その背後にある要素や意味を理解し、より深く感じることができるようになったと感じている。
第1回: サウンドスケープデザイン
この授業では、音を通じて場について考えること、音環境、音を使う場について、音に関する正しい知識(物理的、聴覚的、工学的)を学びます。音楽や選曲、音編集作業については扱いません。調査や発表会を通して音や音環境に対する意識を高め、デザインに関係する者としての立場で音や音環境を考えることを目指します。
第2回: 音環境調査と音の地図作成
一週間の間に聞いた音の中で一番印象的だった音について発表します。その後、九州産業大学(付近)の音名所を探し、グループに分かれて調査します。調査地点に2~3分とどまって音を聴き、その音がなぜ大切か、気になるか、時間帯による変化はあるか、普段意識しなかったのに気がついた音などを考察します。
第3回: 音環境調査と音の地図作成の続き
第2回の活動を続け、九州産業大学(付近)の音名所を探し、グループに分かれて調査します。音を説明するために、音の大きさ、高さ、音色、音源、音源との距離、連続する音、断続する音、時間的に変化する音、聞こえるタイミングなどを考察します。
第4回:サウンドスケープ実習
第5回:サウンドスケープ実習
第6回:音の大きさとデシベル(dB)
音の大きさと音圧レベル
音の大きさは音圧レベルとしてデシベル(dB)で表されます。dBはもともとエネルギー比を表す値で、相対的な値です。基準エネルギーを測定規格で標準化すれば、絶対的な値を表すことができます。その基準エネルギーが0dBとなります。マイナスのdB値となるのは、比が1より小さくなる場合(基準より小さな音圧となる場合)です。
第7回:音の大きさとdB、対数の性質
音の大きさとdB
音のエネルギーが10倍になると10dB大きくなり、音のエネルギーが100倍になると20dB大きくなり、音のエネルギーが1000倍になると30dB大きくなると説明されています。これは人の感覚と比較的よく合うとされています。
対数の性質
対数はべき乗の逆関数で、10を何乗すれば100になるか、10を何乗すれば1000になるかなどを考えることができます。この性質を利用することで、dBと音のエネルギーの関係を理解することができます。
第8回:音の3つの基本要素と聴能形成
音の3つの基本要素
音の3つの基本要素(音の高さ、大きさ、音色)について詳しく説明されています。音の高さは周波数で表され、音の大きさは音圧レベルで表され、音色はスペクトルや音の立ち上がりなどで表されます。
第9回:音の3つの基本要素とデシベル(dB)
音の3つの基本要素
音の3つの基本要素(高さ、大きさ、音色)について詳しく説明されています。音の高さは周波数で表され、音の大きさは音圧レベルで表され、音色はスペクトルや音の立ち上がりなどで表されます。
デシベル(dB)について
dBはもともとエネルギー比を表す値で、相対的な値です。基準エネルギーを測定規格で標準化すれば、絶対的な値を表すことができます。その基準エネルギーが0dBとなります。マイナスのdB値となるのは、比が1より小さくなる場合(基準より小さな音圧となる場合)です。
第10回:電気音響機器の種類とその役割、スピーカーの仕組みとその特性
電気音響機器の種類とその役割
音響機器は大きく分けて音源となる機器、音を調整する機器、そして電気信号を音に変換する機器の3つに分類されます。良い音とは、音源の信号がそのまま聴こえ、音信号の波形が変形しない状態を指します。これを高忠実度(High Fidelity, Hi-Fi)と呼びます。
スピーカーの仕組みとその特性
スピーカーは電気信号を機械的な振動に変換し、それを音波として放出します。スピーカーの振動板の前と後ろを分けることで、音が効率的に放射できます。また、スピーカーユニットの大きさによって、受け持つ音の高さが異なります。大きいスピーカー(ウーハー)は低い音を、小さいスピーカー(ツイーター)は高い音を受け持ちます。
第11回:音階、音名と周波数、協和性
音階と音名
音階は「ドレミファソラシド」のように表現され、これは相対的な音階を示します。一方、音名は「CDEFGABC」のように表現され、これはピッチの絶対的な高さを表します。ピアノの鍵盤に対応し、A4(ピアノの鍵盤の中央のA)は440Hzと定義されています。
協和性
協和性は、音の組み合わせが耳に心地よく聞こえる度合いを表します。協和性は音の周波数比によって決まります。例えば、オクターブ(周波数比2:1)、完全5度(周波数比3:2)、完全4度(周波数比4:3)などは高い協和性を持つとされています。
第12回:音のピッチの二面性、オクターブと5度(ピタゴラス音律)
音のピッチの二面性: トーンハイトとトーンクロマ
音階上を上昇する音は、らせん状に上昇するように感じると説明されています。これは循環的なピッチの感覚(トーンクロマ)と直線的にピッチが上昇する感覚(トーンハイト)の二面性を示しています。
オクターブと5度(ピタゴラス音律)
オクターブは周波数が2倍または1/2の関係にあることを示します。完全5度(ドとソ)は周波数比が2:3の関係にあることを示します。これはオクターブに次ぐ協和音程です。
第13回:純正律と平均律、聴能形成
純正律と平均律
純正律は単純な整数比により、3度の音程も美しく協和するように設定されています。一方、平均律は隣接する半音の周波数比を一定にし、自由な転調を可能とします。
第11回
第10回
第9回
第8回
第7回
欠席
第6回
第5回
欠席
第4回
音の地図を作ろう
- 特徴付ける音は●●です。
- この音はどこの場所で聞くことができます。
- 私たちに関係する重要なこと
- なかったからこう思います
- あったからこう思います
2号館入り口
- 雨と葉っぱが当たる音
- 柳が揺れる音
- ザー
- 鯉のピチャピチャ
- 鳥の鳴き声
アリーナ横
- 水路の音 ジャバジャバ
1号館前の広場
- 道路を走る車の音
1号館の中のホール
- 人々の話し声
1号館横の通路
- ブーンって音
- なぜかわからない
第3回
- フィールドワークをやった
2号館入り口
- 雨と葉っぱが当たる音
1号館前の広場
- 道路を走る車の音
1号館の中のホール
- 人々の話し声
1号館横の通路
- ゴーって音
- なぜかわからない
第2回
前回の課題
- 次回の授業までの間に、聴いた音で一番大きかった音を教えてください
- 電車の「キーーーーー」という音、ブレーキ。耳が痛い、嫌い。
第1回
音を通じて場について考える
- 音環境
- 音を使う場
音波(物理現象)と聴覚(人が聴く)
- 聴覚の話をしているのか物理現象の話をしているのか、意識する。
音や音環境を考える。
Soundscape 音風景(造語)
- Landscape (が先): 視覚的な景観
- カナダの作曲家マリー・シェーファーが提唱(教科書 第9章)
課題
- 次回の授業までの間に、聴いた音で一番大きかった音を教えてください